こんな悩みのある方におすすめ
- 別居したいが生活費に不安があり決断できない方
- 別居しているが養育費や生活費をもらえていない方
- 同居だが生活費がもらえず経済的なDVを受けている方
『お前の稼ぎは俺の金、俺のために働け』というモラハラ夫と別居~1年半の離婚調停を経て離婚。
小学生になる娘と暮らすシングルマザーです。
事前に計画してたわけではなく、モラハラに耐え切れず子どもが生後半年くらいのときに別居。
別居や離婚の準備なんて全くしていませんでした。
育児休暇中で『生活費どうしよう……』と考えていたときに、弁護士の先生に【婚姻費用の請求】が出来ることを教えてもらいました。
婚姻費用を知らず請求していない方も多いですが、別居中や別居を考えているなら知ってたら損はしません!
むしろ知らないとかなり損なので最後まで読んで、別居準備をすすめていきましょう。
相談したい内容や要望にあった事務所探しなら
婚姻費用(婚費)とは?
別居しても婚姻費用請求ができるのは、婚姻期間中の夫婦には生活を支える義務があるからです。
別居していたとしても離婚していない以上、収入が高い配偶者は収入が低い配偶者に対して生活費などを支払う必要があるのです。
また、同居していても十分な生活費を渡さないことは、夫婦の義務に反しているので請求することが可能。
経済的DVを受けていたり、家庭内別居であってもお互いの生活レベルにあきらかに差があれば請求することが出来ます。
婚姻費用に含まれる費用はなに?
婚姻費用の主な内訳は以下になります。
婚姻費用には配偶者だけではなく、子どもの生活費なども含まれているので子どもを養育しているなら請求可能。
婚姻費用請求でもらえる額は?支払い期間はいつまで?
別居したら必ず支払われるわけではなく、婚姻費用請求をしない限り支払ってもらうことはできません。
婚姻費用はさかのぼって請求することは出来ませんので別居したらすぐに支払い請求をしましょう。
婚姻費用の額は算定表で決まる
婚姻費用の額は夫婦間で話し合って決めることもできます。
調停で婚姻費用を決まる場合は裁判所が公表している『婚姻費用算定表』を基準して決まることが多いです。
裁判所/養育費・婚姻費用算定表
上記の表は0~14歳の子どもが1人いる場合の婚姻費用算定表。
縦軸が支払い義務者の年収【請求された側】、横軸が支払いを受ける権利者の年収【婚姻費用を請求した側】になります。
扶養する子どもの人数や年齢によって異なるので、婚姻費用請求をしようと考えているならあらかじめ確認しておきましょう。
支払い義務期間は離婚するまで
支払い義務が発生するのは、婚姻費用を請求した時から『離婚が成立するまで』もしくは『再び同居するまで』となっています。
支払い義務は別居した時からではなく、婚姻費用の請求をした時からになります。
後からさかのぼっての請求はできないので忘れないように……。
離婚が成立しても子どもの生活費や教育費などは親である以上支払い義務があるので、養育費をきちんと話し合うこと忘れないように。
再び同居しても生活費を払わない場合は支払い義務もなくならないようです。
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モラハラ夫に通じる?生活保持義務
話しあい嫌いで自分だけが損するの嫌いなモラハラ夫。
そもそも調停で決めても婚姻費用を支払うのか……不安。
モラハラ夫がどんなに自論を述べても夫婦である以上、生活保持義務というものがあります。
自分の生活費を差し引いて余裕があれば支払えばいいというわけではありません。
話し合いで決まらない場合は算定表を基準として決められるので、いくらモラ夫が『払えない』と抗議しても関係ありません。
むしろ、『納得いかない』などと未払いが続けばモラハラ夫が不利になるだけ。
支払いしてもらえるかわからなくても請求しておくことが大切です。
モラハラ夫に請求するなら調停一択
モラハラ夫と直接話し合いで決めるのは時間と労力の無駄。
めちゃくちゃなことを言ってくるのは予測できますよね……。
離婚の意志が固まっているのであれば、別居すると同時に『離婚と婚姻費用請求の調停』を申し立てるのがおすすめ。
調停では調停員を通して話し合いを行うので、モラハラ夫と直接話す必要もありません。
調停員の方は中立な立場なので、自分勝手な発言は通じず婚姻費用の額はあっさり決まると思います。
私の場合は算定表の額であっさり決まりましたが、案の定なかなか支払われず……。
でも離婚調停を有利にすすめるのに役立ったので請求はしておくことをおすすめします!
(もちろん決まった婚姻費用も最終的に支払いしてもらえました)
離婚前提で考えるなら弁護士に相談
調停は弁護士に依頼しなくても申請可能。
ただし、モラハラ夫のように話し合いがすすまない相手の場合は、費用がかかっても離婚問題に強い弁護士に相談した方がいいです。
そもそも、モラハラ夫と話し合いが出来ないから離婚したいとまで考えていますよね。
これ以上、大切な時間をモラハラ夫のために使わず、あなたや子どものために時間をつかってください。
仕事を探したり、自分磨きや趣味など楽しいと思える時間を過ごすことは前を向くためにも必要。
モラハラ夫のことは離婚問題に強い弁護士さんにお願いした方が早く解決できます。
モラハラ夫との離婚は簡単ではないからこそ、しっかりと要望を聞いてくれ相談しやすい弁護士さんにお願いすることが大切。
安いからと妥協して決めて後悔することがないように、いくつかの事務所に相談してから決めるのがおすすめです。
生後半年の娘を連れ弁護士事務所をまわりましたが……精神的にも体力的にもかなりしんどかったです。
それでも親身に相談にのってくれる弁護士さんに依頼でき、離婚調停だけでなく役所への手続きなど相談もしやすく信頼してお任せできました。
弁護士事務所って普段利用しないからこそ、どこにあってどの事務所がいいのかなんてわからないですよね。
離婚サポートは相談したい内容や条件にあう法律事務所などを無料で案内してくれるので、ネットで一から探す必要はなし。(離婚前にこのサービス知りたかった……)
別居するなら婚姻費用請求を忘れずに
離婚は簡単ではなく、精神的につらいこともたくさんあります。
今すぐ離婚とまで考えていなくても、モラハラされててつらいと感じるなら離れて生活することで一種の洗脳状態から解放されやすくなります。
私は準備もせず逃げるように勢いで別居しましたが、そのおかげで自分の気持ちを整理できました。
弁護士さんに相談しなかったら婚姻費用請求ができることも、受けられる支援があることも知らずかなり損していたと思います。
それ以上に弁護士さんに相談したことで、自分がモラハラを受けていることやしなくてもいい我慢をしていたことにも気づくことができ感謝しかありません。
詳しい人に相談することが今の生活をかえるきっかけにもなるので、結婚生活に悩んでいるなら早めに相談しましょう。